待つ
わたしたちは、日常の中でしばしば、
誰かを、あるいは何かを待つ。
待ち合わせている友達や恋人が来ること。
大事な約束が実行されること。
チャンスや幸運が降ってくることなど。
わたしたちはいろんなときに、
いろんなひとや出来事を待って生きている。
時には期待しながら、時には不安にじりじりと胸を焦がしながら。
「待っている相手が訪れてくれないことには、
自分はここから先に進めない」と思いながら。
待っている間は、相手が目の前に現れるまで
「いつ来るか、まだ来ないのか」と心を支配されてしまう。
待つことはすなわち、
相手に自分の時間を明け渡してしまうことでもある。
待っている一方で、持っている時間をどんどん手放している。
だけど、待つことではじめて育つものもある。
「時が満ちる」という表現があるけれど、
静かに努力し続ける時間を積み重ねたその先に、
離陸のタイミングがやってくる、ということだと思う。
遊びにいく予定を立てたり、
好きな本やゲームの発売日を手帳に書いておいたり、
ちょっと何かを育ててみたり、
何日かかかる実験をしてその結果を待ってみたり、
日数のかかる料理に挑戦してみたり、
給料日に買うものを今から決めておいたり。
楽しさって、「待っている」瞬間にこそ宿る。
@shh7 on twitter
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待つことは時に、楽しさにも変わる。
何を待つのか。どうやって待つのか。
ただぼんやりとではなく、考えて、選んで待つことで
収穫する果実が、もっと豊かになるのかもしれない。
【Today's summary】
待つ対象は選ぶ。
選んだら、とことん待つ。