i think

旅と写真と星の動き

逃げ場を確保する、ということ。

花粉症のみなさん、今年の状況はいかがですか?

わたしは目にくるみたいです…

ただでさえ小さい目が腫れてますます縮んでいるような(汗)

 

今日(もう昨日か)、バイト先にコンサルタントの方がお見えになった。

月に一度の定例コンサルティング

その方は、遠路はるばる彩の国さいたまからやって来られる。

さいたまといえば、東松山の森林公園で自転車こぎたいー。

(花粉で悶死するかもしれないが)

 

もとい。

 

コンサルティング中、イベントの打ち方の話題になった。

イベント告知のタイミング、お客さんの集め方、ターゲティング。

コンサルタントとバイト先の店長とで、

ことごとく意見が割れた。

なんとなく、聞いておいたほうがいい気がしたので、

退出時刻が過ぎても、その場に居残って話を聞いていた。

 

イベントを打つときは

「こんな雰囲気のイベントにしたい」

「お客さんで会場をいっぱいにして盛り上がりたい」

と夢や希望が広がるけれど、

それらを実現するのは、なかなか苦労する。

学生時代から10年以上、最前線ではないけれど

イベントサークル、制作会社、劇団と経験してきて、

その厳しさは身にしみている。

 

いろんな困難に突き当たっていくと、

つい、失敗したときのことを考えるようになってしまう。

「だれも来なかったらどうしよう」

「盛り上がらなかったらどうしよう」

そして、当日ガラガラの会場を見て、深く落ち込む。

 

だけど。

それは、イベントそのものがまずかったのではなく、

イベント当日までの準備がまずかっただけなのかもしれない。

反省点を振り返り、

「次また頑張ろう」と気持ちをリセットすることは、案外難しい。

「当日ガラガラだった」現実にとらわれてしまい、

落ち込んだ穴ぼこからなかなか抜け出せない。

同じことが何度か繰り返されてしまうと、

自分自身が、まずくて、非力な存在に思えてくることすらある。

 

そんな事態を避ける方法のひとつに、

「逃げ場を確保する」というのがあるように思う。

当日お客さんが来なくても心細くないように、

「会場に来てほしい」と事前に友達に協力をお願いする。

あるいは、日取りを変えて

お客さんが集まるまで待ってみる。

クライアントがいる場合は、担当者と仲良くなって、

小さな迷いやつまづきも相談できるよう、風通しをよくしておく。

言葉にするのは簡単なのだけど、

できそうで、案外できない気がする。

 

思うに、私たちはときに、自分が

「こうしたい!」と思うやり方で、

「こうしたい!」と思うものを創り上げることに、

過剰にこだわってしまうことがあるのではないだろうか。

自分の中の理想や希望が、

現実には思うほどうまく実らない不幸に突き当たってしまうと、

いつの間にか、執着が生まれて

「こうしたい!」が

「こうしなきゃ」にすり替わってしまうことがある。

 

だけど、落ち着いて考えてみたら、

「こうしなきゃ」と描いている予想図から大きくそれてしまっても、

困るひとは、意外といなかったりする。

困るのは、実は自分一人だけ、ということも結構ある。

 

だから、ちょっと柔軟に気持ちを切り替えて、

逃げ場を前向きに確保してみるのもいいかもしれない。

 

「逃げる」という響きには、ネガティブなイメージがつきまとう。

けれども、あとから振り返ったとき、

長くことを続けられたのは案外、

その「逃げ場」があったからこそ、ということも、あるように思う。